多肉植物「葉焼け」とは!?葉焼けしたらどうする!?対策と処置方法

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タニラーの皆さんこんにちは!

今回は多肉植物をダメにしてしまう原因の一つ「葉焼け」についてです。

葉が焦げたように茶色くなってしまうあれです。

美味しそうに焼けた姫秀麗

葉焼けとは何か・葉焼けの原因を解説して

葉焼けの「対策」と葉焼けしてしまった多肉植物の「処置方法」をご紹介します。

多肉植物の葉焼けとは

葉焼けとは簡単にいうと「植物の火傷」です。

強い太陽光に葉が耐え切ることができずに葉の表面細胞が壊死した状態のことです。

初期の段階では葉が白っぽく変色し、シワシワになり

そのうち茶色く変色し焦げたような状態となります。

焼けた部分が黒く変色した多肉植物
軽症の葉焼け

多肉植物は「日光をたくさん当ててください」と説明されることが多く、それは事実でたくさん日光に当てた方が綺麗に可愛く育ちます。

しかし、これは多肉植物のコンディションが整った状態での話であり

調子の悪い多肉植物を強い直射日光に当てると大抵の場合「葉焼け」を起こします。

色々な葉焼け

症状がダニなどに噛まれた時と似ていることもあり

葉焼けだと気付かずに別の処置をしてしまい、さらに葉焼けさせてしまうことがあります。

我が家にあった様々な葉焼け写真を載せておくので、参考にしてください。

外葉とエッジが葉焼け

葉焼けの原因

葉焼けの原因となるものを思いつく限り書きます。

  

  • 日当たり環境の急激な変化
  • 水を吸えていない
  • 風通しが悪い
  • 日差しが強すぎる
  • レンズ効果
  • しまい忘れ。

 

これらの原因が単体・もしくは複合して葉焼けします。

一つ一つ解説していきます。

日当たり環境の急激な変化

葉焼けの原因第一位がこれでは無いでしょうか?

多肉植物は丈夫と言われますが、他の植物と比べたら、丈夫という意味です。

園芸をやられている方からすると丈夫な植物なのでしょう。

多肉植物は「園芸初心者さん」がイメージする「丈夫な植物」とはちょっと違います。

(私も多肉植物から植物を始めたので、これにずっと騙されていました。)

植物は環境の変化に敏感なので、注意しましょう。

少し話がそれましたが、環境の急激な変化とは何か

例えば

ダイソー(100均)で買ってきた多肉植物よく葉焼けさせる方多いはずです

(ダイソーさんが悪いわけでは無いですよw)

なぜよく葉焼けするのかというと、

ダイソーさんは完全室内で商品管理をしているので

植物からすると、室内はとても暗い環境になります。

その環境に慣れた多肉植物は皆さんの日当たりの良い環境に突然出されると

太陽光に耐えきれず「葉焼け」を起こします。

これが急激な環境変化が原因の葉焼けです。

また、日光不足で徒長している多肉植物や

今まで日光が当たっていなかった葉(胴切りした後など)は

すぐに葉焼けを起こしますのでご注意ください。

胴切りした後に残した下葉は焦げやすいです。

水を吸えていない

多肉植物は皆さんご存知の通り葉に水分や栄養を蓄えている植物です。

逆に言えば葉に水分が蓄えられていない時はコンディションが悪い時で、そこに強い日差しが当たると「葉焼け」を起こします。

ネットショップなどで「抜き苗」の状態で購入してきた苗は特に注意が必要です。

抜き苗販売はどのくらいの期間抜き苗の状態で保存されていたのかわかりません。

どのくらい水を吸えていないのか把握できないのです。

土に植えてからすぐに根が生えて水を吸うわけでもありませんので、

コンディション把握のために抜き苗を植える場合は根が生えてから植えるといいかもしれません。

日光を当てるのは水を吸い始めたのを確認してからだと安心です。

そしてこの「水を吸えていない」で怖いのが、もともと土に植っていた元気なはずの苗が突然葉焼けした時です。

「根腐れ」を起こして吸水できなくなっている可能性など

苗がコンディションを崩している可能性があります。

葉焼けの処置とともに根の処置も必要になることがあるので、注意しましょう。

根元をよく見て下さいカビは生えていませんか?

梅雨時に多い事故です。

夏の日差しが強い時には水をたくさん与えた方がいい?

「水が吸えていないと葉焼けしやすい」なら真夏の日差しの強い季節は水をたくさん与えた方がいいのか?こんな疑問があったので追記します。

これは育成環境によるかなと思います。

まず休眠していて水を吸わない苗もあったり、風の少ない環境であれば外気温的に葉焼けよりもカビや雑菌の繁殖の方が警戒しなければいけません。

真夏のタニラーさんを見ていると高温になる日中を避けて「風の強い夕方などに少しだけ水を与えてる」や「扇風機フル稼働させる」など対策をとった上で水を与えている方が多いです。

私も扇風機は使用していますし、排水性のいい素焼き鉢も使用した上で、エケベリアやセダムは水やりしています。

頻度は秋や春とあまり変わりません。

風通しが悪い

これも意外と多い原因かもしれません。

植物にとって風はとても重要です。多肉植物にとっても風は色々な働きをしてくれていて、風がないと様々な障害が起きます。

その一つが葉焼けです。

単純に風通しが悪いと葉が冷えず、表面温度が上がります。

無風状態で夏の日差しをイメージしていただければ想像できると思います。

人でもピンチですよね。

日差しが強すぎる

真夏の直射日光や春秋の西日は葉焼けを起こしやすいです。どんなに苗のコンディションがよくても葉焼けする時はあり得ます。

多肉植物では朝日から昼ごろまでは日が当たり、それ以降は明るい日陰となるような環境が良しとされていますね。

いや、そんな場所ねーよ!って方は遮光シートのご紹介を下記でしていますのでご参考にしてみてください。

レンズ効果

よく葉焼けの原因としてあげられますがあまり経験しない原因。

水やりや雨の後、葉に溜まった水滴が原因で虫眼鏡で新聞紙を焼く原理が働き、葉焼けするというもの。

これは夏もなのですが、葉焼けに油断している春や冬に注意して欲しいです。

特に春先は思いの外日差しの強い日もありますので、春だ!水やり!ウェーーい!と調子に乗っているとやられますw

ただ、この葉に水を溜めるということに関しては

葉焼けよりも溜まった水に雑菌が湧いて苗が死んでしまう事の方が怖いので、葉についた水滴はこまめに取り除きましょう。

しまい忘れ。

曇りや雨の日に「今日は平気」と明るい場所に出して夜しまい忘れ、

次の日の朝にはすでに手遅れになっているパターン

はい、私がいつもやるやつです。

むしろこの記事に載っている葉焼け多肉全部これです。

ごめん、ごめんよ・・・

葉焼けした多肉植物を放置すると・・・

軽度の葉焼けであればそのまま育てていても問題ないです。

軽度の葉焼け
軽度の葉焼け

このくらいの葉焼けは大丈夫ですが

こういう重症の葉焼けをこのまま放置すると

葉が腐る可能性があります。

壊死したものをぶら下げたままにするわけですから、もちろん抵抗力も低くなるのでしょう

葉焼け付近からジュレて腐っていくことが多いです。

葉焼けしても腐っていない葉の中はこんな状態でした。

中の方はまだ細胞が生きてそうですが、焼けた面に近づくにつれてスポンジ状になっています。

凍って腐る前の状態に似ています。

別の苗ですが、放置すると最終的にこうなります。

多肉植物の葉焼け対策

我が家の葉焼け対策をご紹介します。

①遮光カーテン

物理的に太陽光を弱める手法

遮光シートをつけてしまう事が一番効果があると思います。

その名の通り太陽光を遮断してくれるシートで

園芸用にホームセンターや最近は100均でも販売されています。

遮光率のパーセンテージが記載されています。

よく確認して購入してください。

遮光率が高すぎると暗くなりすぎて徒長の原因となってしまいますので、注意が必要です。

45%のものを今年は採用しましたが、20%くらいでよかったかなと後悔しています・・w

ご自宅に適したシートを模索してみてください・・・!難しいですが!w

我が家で使用しているものは白色でこのように網目状になっています。

設置する際に注意が必要なのが「風通し」です。

棚を覆うように設置すれば綺麗に遮光できるのですが、

このシート穴は空いていますが風を通さないので注意が必要です。

②扇風機を設置する

扇風機で風を送り苗を冷やし、葉焼けを防ぎます。

我が家では今年から業務用の扇風機2台で苗を守っていますw

1台5000円程度のもので、安い時は4000円ほどで買えるでしょう。

突然の降雨には注意が必要です!

詳しくはこちらで解説しています。

午前は日向、午後は日陰の場所に置く

もっとも安心な方法ですが、場所を選ぶので難しいです。

我が家にも猫の額ほどのスペースしかありませんが、活用しています。

基本的に日の出から3−4時間程日が当たり、それ以降は日陰になる場所です。

葉挿しや小さい苗であればそこまで日光は必要ありませんが、油断すると徒長します。

太陽の高さにより、日の当たり具合も変わるので、1年を通して同じ場所は使えません。

よく庭を観察して程よい場所を探し出しましょう!!

時間がない時の緊急対策

朝表に出て、今日日差し強い!焼けちゃう!!けど仕事行かなきゃ!!

って時あると思います。

そんな時私はとりあえず写真のように「霧」で濡らしちゃいますw

水がたまらないくらいにサラッと・・・

葉を冷やす事ができるので、何もしないよりはマシです!

葉焼けした多肉植物の処置方法

多肉植物が葉焼けしてしまった場合の処置・救済方法です。

葉焼けして変色した部分はもう治すことはできません。

軽症の場合

軽症の場合は放置でも構いません。

何をしても葉焼けあとは消えないので、

気にせずそのまま育て、苗の成長とともに焼けた葉が無くなるのを待ちます。

このくらいの葉焼けであれば、そこから腐敗したり苗がダメになるようなことはあまりありません。

様子を見ながら葉焼けした葉が無くなるのを気長に待つのがいいでしょう。

苗の大きさや成長スピードにもよりますが、数ヶ月で綺麗な苗になります。

ほとんどの場合この対処になると思います。

なので葉焼けはさせないように気をつけましょう!!

重症の場合

重症のパターンです。

胴切りをします。チョンパとよく言われているやつです。

なぜ胴切りするのかというと、このように葉が腐敗して苗がダメになってしまったり、

成長点と呼ばれる苗の中心。新芽が出てくる部分が焼けてしまっていた場合はそれ以上苗は大きくなりません。

焦げた葉を切除するように紐を通して

切り落とします。

若干焦げた葉も残ってしまいましたが、軽症であれば子株を出す際の栄養となってくれるでしょう。

葉焼けした葉はまぁ無理でしょうが葉挿しにして見ます。

結果はおいおい追記していこうと思います。

無事に子株を出してくれると嬉しいですね・・・

めちゃ高かったんでこの子

まとめ

以上!多肉植物の葉焼けについて解説しました!

葉焼けに気をつけなければいけないポイントをまとめると

・購入直後

・胴切り後

・強い日差し(真夏や春秋の西日)

です。弱った苗が葉焼けします。

逆に葉焼けが不調のサインとなることもあるので、注意してみてください。

現在2021年6月、すでに我が家では被害多肉が続出(全部しまい忘れ)しているのですが

秋になってこちらの記事へのアクセスが急増しております!皆さん葉焼けさせてしまっているのでしょう

お気をつけください。

苗しまい忘れて居ませんか!?笑

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