【多肉植物】葉挿しの大量育成方法!育苗トレーで一括管理する!【エケベリア】

タニラーの皆さんこんにちわ!

今回はみんな大好き多肉植物(主にエケベリア)の葉挿しのやり方!です!

タイトルに大量管理とかついてますが、流石に5年ほど多肉をやっているタニラーのやり方紹介になるので、

効率を求めた大量一括管理方法になっておりますw

1枚からの初心者の方向けにも解説したいと思いますので、是非参考にしてみてください。

葉挿しを発根・発芽させる

葉挿しトレー

まずは、葉挿しを用意します。

植え替えの時や、不意に取れてたりした葉挿しを集めておきましょう。

こんな並べる必要もありません。トレーに投げ込んでおけば発芽・発根します。

発芽・発根する葉挿しとしない葉挿し

葉挿しは葉を採取するときに失敗すると発芽発根しなくなります。

葉の成長点

丸印の部分を成長点と呼びます。

この成長点の部分が削れてしまっているとほぼ発芽発根しません。

葉を採取する際はこの成長点を残すように意識してみましょう。

削れた葉挿し

採取の際に葉が削れてしまっても成長点さえ生きていれば発根します!

これは後でギリギリでしたが発根しました。

葉は苗の種類によって取り方のコツがあります。

左右に振りながら剥がしたり、垂直に引っ張りプチっと取ったり、その苗の最適な剥がし方を探してみましょう!

葉挿しにもダニや、カイガラムシ・アブラムシ等の害虫がつくことがあります。

上の画像はおそらくもともとダニがついていて食害されたものです。

こういったものを放置しておくとこのように茶色く腐ってしまい、葉挿しが出来なくなってしまいます。

こちらも成長点が生きてさえいれば希望はありますので、見つけ次第ベンレートなどで殺菌したり

事前に農薬散布して害虫を寄せ付けない様にしておきましょう。

葉挿しをしているとこうして黄色く透明になってしまうことがあります。

原因ははっきりしないのですが、この死に方が一番多いです。

発芽発根は絶望的なので、トレーから出して他の葉へ悪影響を出さないようにします。

発芽・発根

早いものだと1週間ほどで写真のように成長点付近が膨らみ、芽もしくは根が出てきます。

先に芽が出るタイプ

根が先に出てくることが多いですが、芽が先に出るのがおおい種類の苗もあります。

そんな種類の中でも根が先に出てくることもあります。

どちらが先でもあまり関係ないので気にしなくて大丈夫です。

発芽・発根までにかかる日数は苗の種類と保管していた場所の気温・湿度に左右されます。

また、冬季は葉挿しを加湿すると早く発芽発根させられるのではないかという話が今年騒がれていますが

その検証はこちらの記事で行っています。参考にしてください。

早く発芽発根するものはその後の育成もよく。

「普及種」と呼ばれる苗は葉挿しの成功率も高く、育成も早いです。

葉挿しが発根していく様子です。

発芽が始まると一気に根が出てきます。

普及種のように1週間ほどで発芽発根するものもあれば1ヶ月かかったり、3ヶ月かかる場合もあります。

他の葉が発芽発根していて、何ヶ月もかかるものは葉のコンディションの問題で、おそらく保管方法が悪いとかはありません。

葉が萎れてしまわない限り、希望はあるので気長に待ちましょう。

発芽した時、多肉植物の生命力の高さを感じられますよ。

葉挿しを植える土について

葉挿しの発芽発根、どちらかが確認できたら土に植えて水を吸わせていきます。

今回は大量一括管理なので、育苗トレーのハーフサイズに土をどかっと入れて植えていきます。

育苗トレーの大サイズを使用してもいいのですが、土が多い分重くなってしまうのと、水のコントロールが難しくなります。

ハーフサイズをおすすめします。

土が漏れないように三角コーナー用のネットを張り、重しで止めます。

こちらは鹿沼土のみを入れました。

このように排水性に心配があるようであれば石を引いて、土の量を減らしてもいいのですが、

根の張りがイマイチになったので、あまりお勧めしません。

こちらは鹿沼土にホームセンターでよく販売している「花と野菜の土」を混ぜました。

この土には「緩効性肥料」(かんこうせいひりょう)が入っています。

こちらが鹿沼土のみで育成した葉挿しです。

こちらはミックスした土+肥料です。

ほぼ同じ時期に植付けましたがやはり成長に差が出ます。

鹿沼土のみで育てることも可能なのですが、

葉挿しの土は「たくさん水を吸わせる」を意識します。

というのも葉挿しの根は細く(特にエケベリア)乾燥しすぎると枯れてしまうため、育ちません。

水やりを多くするのもいいのですが、手間がかかるため、土は保水性を上げた方がよく根が張り、よく育ちました。

発芽発根した葉挿しをトレーに植える

発芽発根したものから植え付けていく

葉挿しは発芽発根する前から土に刺して育成してもいいのですが、

発芽発根を確認してから植え付けをした方が育たない葉を省くことができ、省スペースで管理できます。

葉は横向きにすることで反り返りを抑え、スペースを確保します。

芽と根が両方出ている場合は芽が上に来るように気をつけましょう。

発根したら

植えていきます。

なるべく省スペースに収まるように工夫していきます。

あまり意味はなかったように感じます。笑

植え付けたら水をあげます。

時期は11月頃から2月頃の冬季でしたが

水遣りはほぼ週に1回大量にあげていました。

根を痛めたくないので、乾燥させすぎないように意識しました。

もちろん土が乾いてから水をあげるのですが、その乾いた期間を長くしすぎないように気をつけるという意味です。

葉挿しの育成経過

ちょっと分かりづらいですが、スマホに残っていた写真を時系列に並べました。

冬季の写真なので成長はゆっくりめですが、この気温でもしっかりと育つのがわかると思います。

2020年10月23日
2020年10月26日
2020年11月17日
2020年12月1日
2020年12月18日

かなり気温は下がってきていますが、霜除けに段ボール屋根をつけて

まだ外で管理しています。

2020年12月18日
2020年12月26日

この辺りから寒波が来ていたので、室内管理に移行しています。

2021年1月8日
2021年2月5日
2020年2月5日
2021年2月12日
2021年2月12日
2021年2月25日

室内管理にしてからは、西側の窓辺で育成しました。

窓が紫外線カットのものだったため徒長が心配でしたが無事に育ってくれました。

個別にポットへ植え付ける

個体差はありますが、かなり窮屈になってきたので

この辺で個別にポットへ植え替えてあげようと思います。

ピンセットを差し込み、土ごと抜き取ります。

根をなるべく傷つけないように抜き取りましょう。

トレーに並べていきます。

土が大量に溢れるので室内でやってはいけませんでした。反省

発根だけして、芽が出てないのが多くあります。

しっかりと根だけは成長していて、この後芽が出るのか不明です。

いつまでもこの状態で維持していくのはスペース的に勿体無いので、庭の隅の方にまとめて植えました。

鹿沼土のみとミックス土の根張りの比較です。

細かい土が根によく絡んでいて、ミックス土の方が横に成長しているように感じました。

奇形の芽。

石化なのか分かりません。

桃太郎の葉挿しがたくさん取れました。

オパリナの葉挿し

シャビアナhybの葉挿し。

シャビアナは最初フリルがないです。

苗が大きくなるとフリルが出てきます。

これは。。。忘れてしまいました。

黒のポリポット2号を使用していきます。

DCMの100個150円くらいです。

ダイソーにもあります。

ダイソーは100個で110円で私の中では最安値です。

ポットの底穴にはネットを敷いて砂利を引きます。

この砂利は普通の砂利です。20キロ230円とかで売ってるやつを洗ってから使用してます。

この砂利で重さを出すことで転倒防止にもなりますが、土を再利用する場合は邪魔になりますので、ご注意ください。

土の配合は

鹿沼土・花と野菜の土・くん炭 です。

くん炭は根腐れ防止になるそうなので気持ち入れてます。

一つづつ植えていきます。

オルトランを忘れないようにしてください。

綺麗に植えられると気持ちいですw

植付け後の管理

上の写真以外にもまだあるので、二つのハーフトレーから大体130苗ほど収穫できました。

個別での植え付け後の管理ですが通常の苗と同じで大丈夫

水は多めにあげると早く育ちますが、腐敗等のリスクも高くなります。

ここから外管理で日光を当てましたが、やはり元の葉は弱っているせいか葉焼けを起こし

続々と枯れていきました。

苗もまだ小さく保有水分量も多くないので、葉焼けに注意しましょう

ジュレタように見えますが、苗の方は全く被害なく

通常のジュレ等とはまた違う現象かもしれません。

念のため切除しますが・・・

苗を軽く抑えて引っ張れば簡単にとる事が出来ます。

放置しているとこのように元葉は枯れていきます。

ここまでくればパキッと外すことができます。

最後に

かなり長い記事になりました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

最後にコツというか私の気をつけているポイントをまとめると

・葉は成長点を残すように採取する。

・水は根が痛まないよう切らしすぎない。

・小さい苗は葉焼けに注意する。

この3つでしょうか。

水はじゃぶじゃぶあげなくていいですからねw

基本の土が乾いてから、たっぷりあげるです。

乾いた期間を長く持たせないようにという意味です!

葉挿しは初心者さんでも簡単に楽しめる多肉植物の遊び方でもあります。

増やして友達とシェアしたり、売ったり、寄せ植えに使ったり。

葉だけを渡されて多肉植物を始めた方も多いのではないでしょうか?w

多少の費用と手間暇はかかりますが、なんかタダで増やしてるって感じが

人にあげやすかったり、もらいやすかったり。

多肉植物のいいところだなって思いますw

皆さんも大量に増やして、多肉の仲間をじゃんじゃか増やしましょう!!


今回は葉挿しした後トレーに並べて発根するまで待つというやり方を紹介していますが、冬など乾燥する季節は「加湿」するとよく根が出てきます。

色々なやり方がありますが、冬にやるのであれば加温もするやり方が一番効果がありました。↓

他にも加湿については実験や検証をしていますので、参考にしてみて下さい。


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