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タニラーの皆さんこんにちわ!
今回は実験です!!
2021年7月23日
クソ暑いです!
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こうも暑いと皆さん「水やり」どうしてますか?
夕方あげてる?早朝?夜?昼間!?
色々あると思いますが
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この炎天下の中「昼間」水やりをしたらどうなるのか!気になりません?
なので、鉢の中の温度を測ってみました!
夏の水やりの参考にしていただければ幸いです!
実験概要
用意した鉢
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まずは本日お集まりいただいたみんながよく使ってそうな鉢さん達です。
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ダイソーの素焼き鉢
小(4個入り)中(3個入り)大(2個入り)の3種類です。
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そこらに売ってる格安 黒ポット
2号(6センチ)と3号(9センチ)サイズです。
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こちらが一番採用されているでしょうか?
プレステラ90の黒と白です。
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ダイソーで売ってたブリキのバケツ
底穴は空いています。
環境
我が家の庭で一番長く日の当たる場所でやります。
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開始時刻は午前10時半
気温は33.2度(日陰)
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こんな感じで温度計を鉢の中央に刺して温度を測ります。
土は鹿沼土細粒オンリーです。
開始前は鉢の温度が35ー36度。直前に鉢へ土を入れているので、差はあまりありません。
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水は水道水をホースで
水温は27度でした。意外とあったかい・・・
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ホースで底穴から水がダバダバ出るまでたくさん水やりをしました。
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実験開始です!
経過観察
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開始直前の温度一覧です。
左から
素焼き鉢 大中小
黒ポット 3号2号
プレステラ 白黒
ブリキ鉢
です。
10時30分
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10時半。水やり直後です。
全て28度に揃いましたね。ここから鉢の種類によって温度がどのように変化していくのか観察します。
10時40分
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開始10分です。
素焼き鉢以外は温度上昇が始まりました。
素焼き鉢は小サイズが温度が下がりました。
11時00分
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全体的に温度が上がり始めました。
11時30分
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一気に温度が上がりました。
12時30分
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13時30分
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この辺りで鉢の温度は上がらなくなりました。
太陽光からくるエネルギーが最大値に達したのか、風が少し強くなってきたのか。
均衡が取られました。
14時30分
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ここで素焼き鉢の土表面が乾燥してきました。
他の鉢と比べて、鉢が水を吸って気化させているのがわかります。
16時30分
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一気に温度が下がりました。
ちょうどこの時間で庭が陰るのですが、おそらく日が弱くなってきたタイミングで温度が下がり始めているのでしょう。
この温度の下がり方を見る限り、水が気化している分は温度が下がるが、
日が落ちるまでの日中は、太陽光の熱量がそれを上回っていたということになります。
20時30分
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最後についでと思い温度を測ったところ
面白いことに全ての鉢が24度になっていました。
気温は28度あり、一律マイナス4度となりました。
風によって水が気化した時失う熱量が一律なのでしょうか?
その他の鉢の温度計測
ついでに庭に出ていた様々な状況の鉢の温度を測ってみました。
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炎天下に晒されていた「カラカラの鉢」です。38度でした。
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同条件「カラカラの状態のプレステラ」39度
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こちらは大きい苗用の「カラカラの状態テラコッタ鉢」40度
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これは「カラカラの状態の黒ポット2号」40度ありました。
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前日に水やりをして日陰にある「湿った素焼き鉢」28度
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遮光カーテン45%+扇風機を使用した場所のカラカラの状態のプレステラ 29度
ちなみに扇風機のことについてはこちらでご紹介しています。
水を切り、遮光や、扇風機を使わずに炎天下の中に置いておくと
鉢の中は40度近くまで温度が上がっている事がわかります。
遮光カーテンと扇風機があることで日の当たり方は変わらないのに10度ほど温度が下がっていることがわかりました。
まとめ
今回の計測結果を簡単なグラフにしてみました。
青い線が気温です。
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一番温度上昇が見られた「黒ポット」と「ブリキ鉢」
黒ポットは薄い黒のプラスチック、ブリキも熱伝導率が他よりもいいので
上がりやすく下がりやすいといった印象。
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次にみんな大好きプレステラ。
思いのほか黒と白に差がなく、あまり気にしなくていいんじゃないか?と思いました。
白の方が低いですけど・・・
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僕の愛してるダイソー素焼き鉢。
やはり気化熱でどんどん熱エネルギーを吸い取るので全く温度が上がりませんでしたね。
ここからは私見でつらつらと述べていきます。
正直間違いがあるかもしれませんので流し見していただければと思います。
まず今回の実験から
私が普段から集めているエケベリア中心の多肉植物にとって
炎天下中に水やりをする事はやはり良くないな と考えます。
(知ってた。)
最初に「蒸し焼きになるかどうか」
温度だけ見ると水を与えたことによって温度が上昇する・高温になるようなことはないと思います。
ただ「乾燥した高温」と「湿った高温」では話が違います。
何が違うのかというと「熱の伝わり方」の違いです。
湿った土、特に水捌けの悪い土は根への熱伝導が良くなることが考えられます。
エケベリアの適温は10−25度と言われますので
乾燥した40度には耐えられても、水を含んだ37度には耐えられないという可能性は十分に考えられるのではないでしょうか。
ちなみにYouTubeなどで生産者さんのチャンネルをご覧の方は良く温室内が40度を超えていたりと高温に耐えている事をご存知だと思いますが、
殆どの生産者さんは「扇風機」を使用してガンガン風を当てていますので
「40度でも耐えられる」とか、これは一般家庭ではあまり実現しないのではないかなと思います。
(葉焼けに関する遮光の仕方、遮光率についても扇風機のあるなしは大いに影響します。)
次に「雑菌」の繁殖についてです。
ほとんどの菌が増殖するのに適温としているのが30度〜40度
弱り始めるのが10度以下60度以上
今回実験した鉢全てが30度以上まで上がっており、適温域に達しています。
また、気になる点が炎天下中の鉢のほとんどがカラカラの状態で40度に達していたことです。
ある程度大きな苗であれば大丈夫かなと思うのですが
小さな苗は耐えきれずに根が弱っている可能性があります。
この根が弱った状態で雑菌の繁殖しやすい湿った30−40度の環境を整えれば苗はすぐに根腐れや下葉がジュレて死んでしまうでしょう。
「雑菌」について考慮するのであれば、
・水やりを控える(チョロっとしかあげないとか)
・水捌けの良い土(良く空気を含む隙間のある土)にする
・扇風機を回す
等の対策が必要でしょう。
一番いいのは扇風機だと思います。これがあればそもそも温度が上がらないので、気温30度を超えていても適温を維持できるでしょう。
「夕方に水やりをする」というのもある程度の効果は期待できると思います。
プラ鉢だと乾燥させるのは難しいですが
土に隙間がしっかりあり、次の日の朝までに水が抜けて土中に新しい空気が入っているような状態が作れるのであれば危機回避効果は期待できます。
しかし土の水捌けが悪いようであれば効果は期待できないので、注意が必要です。
以上、考察が長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました!