
タニラーの皆さんこんにちは!
今回は多肉植物の「腐敗」について、ちょうど何個かやられたので
写真を交えてどういう状態だったのか、さらに対処方法と対策をご紹介しようと思います。
よくジュレるとか蒸れたとう言われますが、少し混乱を招く表現かなと思いますので今回は腐った・腐敗したという言葉にしています。
結論から言うと重要なのは
「早期発見!治療!」です
発見が早ければ早いほど助かる確率は上がります
発見した後の対処法方を細かに解説していきますよー!
Contents
末期症状の状態
まずはコチラの写真をご覧ください。

去年の秋にリエールさんの多肉フェスで手に入れた
シャビアナxラウイ です。
正直、最初全く気づきませんでした。
ズーーっと緑だったので、ピンクに紅葉したことに喜んで写真撮ってTwitterに投稿していました。
「ピンク可愛いーー」とか言って・・・
Twitterへ投稿した後に
「なんか成長点おかしくね?」と気づき
確認した時の写真が コチラ↓

はい、もう手遅れ
「バラバラ事件」とか言われる状態でした。
紅葉自体はピンクになって正常な状態だったと思います。
原因は「根腐れ」だと推測しています。
多肉植物が枯れてしまった時もやるべき事。
今回私が気になったのは成長点の小ささです。
また、こういう場合に必要なことが
「原因を推測して対処する事」です。
多肉植物が腐敗する原因はたくさんあります。
ダニや虫に噛まれてそこから細菌感染・植物の感染するウイルス(バイラス)感染
多湿によるカビの繁殖。
何が原因か特定するには研究所に持っていって超高額のお金を支払い調べてもらう他無いです。
Googleで調べても特定はとても難しい事。
なのでこうして推測して仮説を立て、次に生かすことで供養してやりましょう。
ダニや、カイガラムシは目に見えるのでわかりやすいのですが
慣れてくると逆に原因がわからないことが多いです。
根腐れを起こしている多肉植物
根腐れを起越したときは様々な症状が起きます。
今回紹介するパターンのみと言うわけではないのですが、一つわかりやすい事例があったのでご紹介します。

コチラはうちで3年くらい育てている桃太郎です。
2021年2月9日撮影の写真です。

実はこの時すでに状態としては良くない状態でした。(全く気づきませんでしたが)

この日に葉が水を吸えていないことに気づきました。

外葉が抜き苗のようにペナペナ
韓国から2週間くらいかけてやってきた苗のようになっていましたw
もう完璧に怪しいと判断して抜きます。

はい、土に張っているはずの根を全て置いてきましたこの子。
根腐れです。

根腐れで水が吸えなくなり、葉に残った水分で生き延びていたようです。
幸い腐敗は根で止まっていたので、本体は助けられそうです。
原因はおそらく冬季に一度凍らせてしまった事かもしれません

ちなみにコチラが正常な桃太郎です。(別株)
多肉植物が腐ってた時の対処方法!その1
本題ですね。
多肉がお腐れ神様に侵食されているのを見つけた時!その対処方法です。
お手本は地植えしていたシャビアナhybちゃんです。

一見平気そうな茎ですが。

皮一枚下ではこんなことになってました。
腐って土のようになっています。

葉の裏側 付け根の方にこんな焦げたような跡がありました。
ダニの可能性があります。
ダニに噛まれ、そこから細菌感染。茎が腐ったのかなと推測しました。

まずは腐っている場所を容赦なく削ります。

これ以上削ったらダメになってしまうのでは・・・と不安になると思いますが
そのまま放置すれば絶対にダメになってしまうので、容赦なく削りましょう。

半分ほど削りました。
この後殺菌剤のベンレートをかけて乾かします。
ベンレートは菌に弱い多肉植物にとても便利なので、用意しておくといいです。
安いです。コスパ最高に良いです。

乾かしたものがこちら。
腐敗が止まってるのがわかると思います。
成長も止まっているのでは・・・と心配になりますが

この通り発根も確認できました。
ここまでくれば安心ですね。

葉も3分の1ほどなくなりましたが生きながらえさせることが出来ました。
今回はダニからの腐敗菌感染と推測しましたので
対策としてダニ用の農薬散布を周辺の多肉に追加で行いました。
地植えだったので、風通し等の改善は難しいです。農薬の散布量を多めにする等の対策もしないとですね!
ーーーー2021・6・21追記ーーーーー

治療してから4ヶ月ほどでこの状態まで回復しました。
取れてしまった葉の部分欠けたようですが大きく元気に育っています!
多肉植物が腐ってた時の対処法!その2
次に先ほど紹介しました、根腐れしてた桃太郎です。

この子は「葉」や「茎」からの腐敗ではなく、「根」からの腐敗でした。
抜いた時にこの芯が残っていたわけですが、根に近い芯の先端部ももしかしたら腐敗しているかもしれないという不安があったので切ってみました。

ご覧の通り茶色く変色していました。
切ってよかった・・・

マクロレンズで拡大してみました。

皮一枚下で腐敗が進み「対処法その1」の時のように土のようになっていました。

腐敗がひどそうな部分をピンセットで引っ掻くとこのようにポロんと腐敗部分が取れました。
多肉植物の防衛本能?かもしれません。

色の違いを見て欲しいです。

隣り合っていたにもかかわらず、この部分で腐敗を堰き止めていました。

完全に白くなるまでスライスしてみました。
徐々に腐敗が進行していたのがわかります。
恐ろしいですね。

と、話が脱線していましたが
対処法としてはこのように白くなるまで腐敗した部分を取り除く事です。
さらに殺菌剤のベンレートを散布、もしくはトップジンMペーストなどでコーティングしておけば間違い無いでしょう。
殺菌剤のご紹介はこちらのページでしています!
多肉植物が腐っていた時の対処方法!その3

梅雨の時期に多い葉が黄色く枯れてしまっていた時の対処法です。

通常の下葉が枯れていくのと見分けがつきづらい時がありますので怪しかったら茎までしっかりチェックしましょう。
写真のように中心付近の葉が変色しているのは何か問題が起きていることが多いので要チェックです。
今回の原因は吹き込んだ雨水が葉の間に溜まり、そこに雑菌が繁殖して感染してしまったと予測しています!
梅雨あるあるですね。

取り急ぎ枯れた葉をとりました。
上の葉は透明になり腐っているように見えます。
今回はこのあと治療をしていくのですが、
葉をとって茎に異常がないときは殺菌剤等を散布して対処終わりでも大丈夫な時は多々あります。
判断基準は?と言われると腐敗には様々なパターンがあるので一概には言えないので難しいのですが
(茎が透明になったり、黒くなったり、皮一枚下がボロボロになったいたり・・・)
今回は発見が遅かったことと、嫌な予感がしたので
なんとなくで治療を進めています!

引っこ抜いて根の確認です。
根はしっかり張っていて元気そうでした。
しかし今回の予測は「葉の隙間に溜まった雨水が原因での腐敗」なので苗の中心から腐敗が進んでいるかも?と予測して
根を一旦取り払います!

ここまでは特に異常なく
やりすぎたかな?と思っていましたが

輪切りにしてみると茎の中心付近が黒く変色していました。

少しづつ輪切りにして幹部を切除していきます。

赤いところまで行けば殺菌剤散布して大丈夫だと思いますが
今回はもう少し上部の葉が腐っていたので、赤い部分がなくなるまで彫りました。

最後に最近入手した「トップジンMペースト」を塗り治療完了です。

だいぶ小さくなってしまいましたが、ギリギリまで削りました。

取れた葉は健康なものは葉挿しができるので、念のためベンレートをかけて保存しました。
枯らせない為の対策
多肉植物を育てていれば上記のような悲しい出来事は必ず遭遇するでしょう。
大事な多肉植物を死なせないために重要なことは
異変を早期に察知して対処・対策を行うことです。
対処ついては上記で三つ紹介しました。
対策方法も大体がダニや虫・菌が原因なので「蒸れさせない。」
多湿を避けるために風通しをよくしたり農薬を散布したりとケースバイケースで沢山あります。
個人的に一番難しいのが異変を察知する事です。
よく観察することはもちろんなのですが。

これは経験値がものを言う世界で、始めたばかりの方はこの写真を見ても何がおかしいのかわからなかったでしょう。
自身のレベルを上げることで多肉の生存率はぐんと上がります。
この経験値を貯めるのに最適なのがSNSです。
インスタやツイッターには様々な失敗が載っています。
また時期に沿ってその失敗が出てくるので大変参考になります。(いつも皆様ありがとうございます←)
わたしはTwitterをメインで活動していますがInstagramよりはこの失敗の数が多い気がします。
コメントもし易いのでTwitterお勧めです。
タニラー人口で言えばインスタの方が圧倒的に多いですが、映え重視の傾向もあるので失敗は少ないかもしれません。
Twitterだとアクティブに動いている多肉植物専用アカウントがざっと200はすぐに出てくると思います。
200人くらいフォローしていればかなりの経験値を入手できます。
是非皆さんも無言でいいのでフォローしまくって多肉植物の「可愛い写真」と「失敗」を投稿してみてくださいw
一緒にこの趣味を楽しんでくれる仲間がワラワラっと寄ってきますよー!
こちらの記事もお勧めです↓